どうも、ゆーたんです。(@kumajirou_1)
劇的な出会いで知り合った友人が、ヘッドカバーが余っているので、塗装してくれる事になり、こんな素敵なヘッドカバーを手に入れる事が出来ました。
感謝しかありません。
MR2のヘッドカバーの交換方法について、ネットで調べましたが細かく書いてある記事が見つからなかったので、今回は誰でもヘッドカバーを交換出来るような記事を書きたいと思います。
この記事を読めば、エンジントラブルのヘッドからのオイル滲みやオイル漏れがあった場合でも、自分で簡単にパッキン交換が出来るようになりますので、活用して下さい。
ゆーたんは、ガレージ福井のインタークーラーを取り付けている為、純正と全く違う形になっているので作業は、純正のクロスバーとインタークーラーのパイピングは取り外している前提で説明してます。
スロットルボディの取り外し
では、クロスバーとインタークーラーのパイピングの取り外しが終わりましたね!!
これで、エンジンヘッドカバーが完全に見える状態になりました。
早速、順番に作業していきましょう。
始めに、スロットルボディに装着されているスロットルワイヤーを取り外します。
①スロットルリングを指で前方向に回る所まで動かします。
②白丸の部分に切り込みがあるので、矢印方向にワイヤーを動かします。
③スロットルの金具からワイヤーが抜けたら、上方向に取り外します。
これで、前から伸びてきているワイヤーが取り外せました。
次に、スロットルワイヤーをスロットルボディに固定している金具を取り外します。
丸で囲んであるネジ2本を取り外します。(12ミリのネジです)
これで、スロットルボディから完全にスロットルワイヤが取り外せました。
ワイヤーを取り外し終わったら次は、丸で囲んだネジを取り外します。(左下の矢印の部分にもネジあります/全部で4本)
ネジの大きさは12mのレンチで取り外し出来ます。
メガネレンチで緩めてから、ラチェットレンチで緩めた方が良いです。
これが取り外した状態です。
短いネジ2本が上側(締め付けトルク 195kg・cm)
長いネジ2本が下側(締め付けトルク 195kg・cm)
取り外したネジがわからなくなっても、写真見れば大丈夫ですね。
次にスロットルボディ側のネジ2本とエンジンヘッドカバー側のネジ2本を取り外します。
こちらのネジも12ミリです。
これが取り外した状態です。
短いネジ2本がスロットルボディ側(締め付けトルク 195kg・cm)
長いネジ2本がエンジン側(締め付けトルク 80kg・cm)
スロットルポジションセンサのコネクタを取り外します。
丸で囲んだ黒いコネクタです。
このコネクタは矢印のツメの部分を押し込む事で、取り外す事が出来ます。
結構固いので、くれぐれもハーネス部分を持って引っ張らないようにして下さい。ハーネスを持って引っ張ると最悪ハーネスの線が切れてしまいます。
参考までに黒いコネクタはこんな作りになっております。
ツメを指で押すと、引っかかる部分が取れる構造です。
コネクタ形状を把握していれば、作業する時に違いますからね。
次に、スロットルリング下にある白のコネクタを取り外します。
このコネクタは矢印のツメを押しながら、丸で囲んだコネクタ部分を持ち引っ張れば取り外せます。
作業スペースがとても狭く、力を入れにくいです。
取り外した状態です。
ツメ構造の参考までに。
スロットルボディを止めているネジ2本を取り外します(締め付けトルク 195kg・cm)
ネジは12ミリです。
このタイミングで矢印のバキュームホースも2本取り外した方が良いです。
ネジ2本を取り外せば、スロットルボディがサージタンクから切り離されます。
切り離す際に、スロットルボディガスケットもありますので注意です。
次にスロットルボディに接続されている黒いホース3本を取り外します。
◆クランプで固定してあるホースがウォーターバイパスホースで2本。
◆クランプの無いホースはエアホース1本。
まず、1本目のウォーターバイパスホースから取り外します。
丸で囲んだクランプを外し、矢印方向にホースを抜きます。
抜いた際に、クーラントが出てきますので、ネジ等で塞いでください。
次に、2本目のウォーターバイパスホースです。
こちらも1本目同様、クランプを外し、下方向にホースを抜きます。
同じくクーラントが出てきます。
3本目はエアホースとなります。
車両の後ろ側からみて左側方向にホースを抜いてください。
スロットルボディを取り外した状態です。
ピンクの矢印がウォーターバイパスホース。
黄色の矢印がエアホースです。
こちらがスロットルボディです。
アルミが腐食していて凄い事になってますが・・・
ピンクの矢印がウォーターバイパスホースの接続部。
黄色の矢印がエアホース接続部です。
取り外した状態です。
左側の黒い物体が、スロットルボディガスケットになります。
年数が経過してますが、見た感じは問題なさそうです。
新品を購入したので、交換してしまいます。
次に、ベンチレーションホースNo2を取り外します。
丸で囲んだクランプを外します。
ホースが固着していたら、軽くマイナスドライバーでこじ開ければホースが取り外し出来ます。
タイミングベルトカバー横にある、ケーブル隠しカバーを取り外します。
丸のボルト2本を取り外します。
このネジも12ミリです。
ネジを取り外すと黒いカバーを上方向に持ち上げた後に矢印方向へずらします。
次に、ベンチレーションバルブを取り外します。
バルブは上方向に、そのまま抜けます。
エンジンヘッドカバーの取り外し
やっとエンジンヘッドカバーが取り外せる状態になりました。
エンジンヘッドカバーを固定しているネジは全部で10本です。
・ピンクの丸で囲んでいる周囲のネジが7本で短いネジです。
・黄色の丸で囲んでいる中央のネジが3本で長いネジです。
10ミリのレンチで取り外します。
ネジを取り外しても、ゴムパッキンが張り付いているので、びくともしませんでしたので、マイナスドライバーで少しだけこじ開けます。
少しこじ開ければ、あとは簡単に上に取り外せます。
今回、ヘッドガスケットがエンジン側に残った状態でヘッドカバーが取り外れました。
古いヘッドガスケットを取り除くのはもちろんですが、ピンクの丸で囲んだ液体ガスケットも全て除去して下さい。
液体ガスケットは写真の運転席側4箇所と助手席側2箇所の合計6箇所あります。
エンジンヘッドカバーを取り外し後、古いヘッドガスケットと液体ガスケットを綺麗に除去したた状態です。
20年前の車とは思えないほど、綺麗でした。
(走行距離が43000キロだからかな?)
エンジンヘッドカバーの取付
まずは、新しいヘッドカバーガスケットを取りつけます。
新しいヘッドカバーガスケットを取り付ける前に、1度ヘッドカバーを綺麗に清掃してからシリコンオフで脱脂をします。
ヘッドカバーには溝があるので、そこにヘッドガスケットをはめていくだけなので、とても簡単です。
装着完了後に、エンジンに当たる面にオイルを塗っていきます。
新品オイルの用意を忘れたのでエンジン内部より拝借しました。
次に液体ガスケットを塗ります。
塗る場所ですが、エンジン側のクランクシャフトの盛り上がっている箇所に(計6箇所)に液体ガスケットを塗ります。
液体ガスケットの量は写真を参考にして下さい。
(写真はエンジンヘッドカバーを取り外した直後の写真です)
今回、使用した液体ガスケットは、信頼のワコーズの商品です。
・WAKO’S(ワコーズ)ガスケットメイク 100g
ゆっくりとエンジンヘッドカバーをエンジン側に取り付けていきます。
黄色の丸のところに、新しいグロメットを装着。
ヘッドカバーを取り付けるネジ10本の下に黄色の矢印のタペットシーリングワッシャを入れるのを忘れないようにします。
ヘッドカバーを固定するネジですが、60kg・cmのトルクで締め込みます。
締めた感触は緩く感じますが、ヘッドガスケットを抑え込むので、このような低い数値のようです。
ネジの締め付けミスでオイル漏れの心配があるので、デジタルトルクレンチで締め付けました。
やはり正確なトルクで締め付け出来ると安心です。
使用した工具はこちら。
SK11 デジタルトルクレンチ(SDT3-060)
デジタルトルクならではの、数値変換が付いているので、とても便利!!
スロットルボディですが、あまりにも汚かったので、少し磨いてみました。
あとは、取り外した逆の手順で取付していけば、作業完了です。
スロットルボディを磨いたせいで、サージタンクが汚いのが目立ってしまう(笑)
番外編!取り外したネジがやばい事に・・・
ネジを取り外した際に問題発生!!
矢印のネジが1本、ネジ山が途中えぐれてしまってます。
整備に詳しい友人に聞くと、ネジの問題ではなく、エンジン側の問題ではないかとの事!
早速、老眼の視力をふりしぼってエンジン側のネジを確認してみます。
結果、・・・・・
見えませ~ん(泣く)
最終手段で、同径のネジを入れて、ゆっくりネジを締めこんだら無事に締まるようになりました。
リコイルの可能性もあったので助かりました。
最後に、今回注文した部品の一覧を作成したので、参考にして下さい。
今回注文した部品
今回、ヘッドカバーを交換するのに注文した部品リストです。
下記部品は交換した方が良い部品です。
品名 | 品番 | 個数 |
シリンダーヘッドカバーガスケット | 11213-88480 | 1個 |
シリンダーヘッドカバーガスケットNo.2 | 11214-88480 | 1個 |
グロメット | 90480-18001 | 1個 |
ベンチレーションバルブ | 12204-88480 | 1個 |
タペットシーリングワッシャ | 90210-06013 | 10個 |
スロットルボディガスケット | 22271-88480 | 1個 |
こちらは、新品に交換したかったので追加で注文した部品です。
品名 | 品番 | 個数 |
スロットルボディパイピング側の短いネジ | 91511-J0840 | 2本 |
スロットルボディ真ん中のエンジン側に固定する長いネジ | 90105-08286 | 2本 |
エンジンヘッドカバーを固定する真ん中のネジ | 90105-06202 | 3本 |
ホームセンターで購入出来るネジは、近くのカインズホームで購入しました。
・エンジンヘッドカバーを固定する短いネジ7本【M6x25】
・スロットルワイヤーを固定するネジ2本【M8x16】
・スロットルボディ(サージタンク側)を固定する短いネジ2本【M8x20】
・スロットルボディ(真ん中)を固定する短いネジ2本【M8x20】
古いネジも、サンドブラストなどで錆をしっかり落とせば綺麗になり再利用出来そうですね。
今度、実験したいと思います。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
今後も、ゆーたんの部屋を宜しくお願い致します。
ゆーたん(@kumajirou_1)